ABC活動基準原価計算の具体例
活動基準原価計算(ABC)の簡単な具体例で説明します。
「会議の資料の配布の業務について」
A 紙の資料の配布と
B メールでの配布
で比較・業務分析してみます。
A 紙の資料の配布業務の流れ
*. 内容作成
↓
1. プリントアウト(印刷)
↓
2. ホチキス
↓
3. 社内配布
↓
*. 受取者読む
↓
4. ファイル
↓
5. 無効時廃棄
B メールで配布の業務の流れ
*. 内容作成
↓
1. メール作成送信
↓
*. 受取者読む
↓
5. メールを削除
*印は、本来必要なことなのでなくならない。
事務処理は明らかに「B メールでの配布」の方が少なく効率的である。
ではどのぐらい効率的だろう!
活動基準原価計算(ABC)では、その活動単位にコスト計算する。
コスト計算する簡単な方法は、単価×時間×回数で計算できる。
単価について単純化すると
・時間給1000円のパートさんは、1分20円
・年俸600万円の社員は、 1分50円
A 紙の資料での計算
*.内容作成
1.プリントアウト(印刷) 1分 50円 社員
2.ホチキス 1分 50円 社員
3.社内配布 5分100円 パート
*.受取者読む
4.ファイル 1分 50円 社員
5.無効時廃棄 0.5分 25円 社員
合計8.5分 275円
B メールでの計算
*.内容作成
1.メール作成送信 1分 50円 社員
*.受取者読む
5.削除 0.5分 25円 社員
合計1.5分 75円
ABCの計算で、275円⇒75円の差ということがわかる。
ここまでは計算の話で、実際はどうだろうか?
逆にメールを読む時間が長くなっているだけ、安易に関係者以外もメールを廻せるし、数が多くなりという批判するひとも少なくない。
この現実をきちんととらえ
ABMを総合的に展開して、全体的システムや他の情報を総合して、改善改革が行われなければ、机上の空論になり、特に部分最適化にならないよう注意しなければならない。
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