品質原価計算とは?


世の中の環境が複雑化し、高度な技術が要求されている今日では、品質に関係するコストウエイトが高まってきている。品質の不具合を起こすことでの被害が大きくなり、逆にその品質を維持向上するコストが増加している。

品質適合品質のためのコスト(品質の維持向上のためのコスト)=下表の1.2
品質不適合コスト(品質の不具合などにより必要なコスト)=下表の3
はトレードオフの関係にある。品質適合コストにコストをかければ、品質の不具合が減少し、それによるコストは減少する。この両方が最小限になれば一番効率がよいという理屈になる。

品質原価の分類
1.予防原価
・品質保証教育訓練費
・製品設計改善費
・製造工程改善費など

2.評価原価
・購入材料受入検査費
・各工程の中間品質検査費
・製品出荷検査費
・出荷後の品質調査費

3.失敗原価
(内部失敗原価)
・仕損費
・手直し費など
(外部失敗原価)
・クレーム調査出張旅費
・取り換え、引取運送費
・返品廃棄処分費
・製品補修費
・損害賠償費など

品質適合コストは、1.予防原価と2.評価原価
品質不適合コストは、3.失敗原価
表面に出にくい部分で、品質の顧客要求が高まっているため、開発プロセスでの品質対策・品質向上などのコストが重要なポイントとなっている。



品質原価計算の課題



品質原価の定義と計算

品質原価計算の課題は、予防原価、評価原価、内部失敗原価、外部失敗原価それぞれどのような費目を含めるか明確に定義できない課題とそれをどう集計、計算するかの課題がある。


品質管理の変化

品質管理では、「設計の仕様」と「実際作った製品品質」の適合を重視してきた。最近は、「顧客の要求する品質」と「設計品質」のギャップをなくすことに重点が移ってきている。その中での品質原価計算の役割としてどこまで追求できるか。